クラミジアとは

クラミジアとは性感染症の一種ですが、日本では他の性感染症と比べると最も感染者が多い疾患です。感染してもすぐに自覚症状が起こるわけではないために拡大しやすく、国内における感染者は100万人以上にも上ります。

特に近年では、性交渉の若年化が進んでいるため、10代後半から20代にかけての感染者が急増していることが問題にもなっているほどです。

クラミジアは性行為によって感染する疾患で、通常の性交渉だけでなく、肛門を用いての性交や口淫でも感染するという特徴があります。病原体はクラミジアトラコマティスで、精液や膣分泌液を介して感染するわけですが、妊婦さんの場合には妊婦検診で検査を受けることができるので、出産する際の母子感染を防ぐことが可能です。

クラミジアにかかると、おりものの量が増えたり、不正出血が起こったり、性交渉の時に痛みを感じたりお腹が痛くなったり、という症状が出ます。

感染したばかりの時には自覚症状はありませんが、感染の進行に伴って症状はどんどん強くなり、ひどくなると不妊症や子宮外妊娠の原因にもなってしまうので、放置しておくのはNGです。

また、放置しても自然治癒することはないので、もしも妊娠を考えているカップルなら、二人ともクラミジアの検査を受けることが安心材料となりますし、妊婦さんの場合には、パートナーからの感染リスクがあるため、妊婦検診などはきちんと受けることが大切です。

不妊の原因はクラミジア?症状がひどくなると・・・

不妊症の原因はいろいろありますが、クラミジアのような性感染症が不妊を引き起こしてしまうこともあります。

クラミジアは性行為によって感染しますが、その際に感染経路となるのは子宮の入り口にある子宮頚管で、その部分が子宮頚管炎という炎症を起こしてしまいます。

早期にクラミジアを発見して治療を行うことができればよいのですが、自覚症状が出ずに放置してしまうと、腹腔内や骨盤内へと広がっていきます。

感染が進行すると、自覚できる症状が出るので、その時点で病院を受診する人が多いのですが、感染が卵管に広がって卵管炎を起こしてしまうと、卵巣で作られた卵子が子宮まで到達できにくくなり、子宮外妊娠や不妊症を引き起こしてしまいます。

クラミジアは、通常の性交渉や肛門を用いた性交渉の場合には、子宮頚管が最初の感染場所となりますが、口淫などで咽頭部分に感染した場合には、のどが痛くなったり喉が腫れるなどの症状が現れます。

性器クラミジアにかかった女性の10%~20%程度は咽頭クラミジアにも感染していますが、咽頭クラミジアにだけ感染することもあります。その場合には、子宮頚管にも卵管にも感染していないので、不妊の原因になることはありません。

クラミジアの検査と治療法

クラミジアに感染しているかどうかは、特定の検査を行うことで分かります。検査は病院に行けば行うことができますが、性感染症ということで病院に行くことに抵抗があるという人は多いものです。そんな場合には、自宅で検査をして郵送で結果を教えてもらえる検査キットを利用する方法がおすすめです。

検査キットは、完全に匿名で利用できますし、病院に足を運ぶ必要がないという大きなメリットがあります。もしも検査キットで陽性と出てしまった場合には、治療のために病院に行かなければいけませんが、陰性なら病院に行かずに安心することができますよね。

感染しているのではないかとクヨクヨ考えるなら、こうした方法でサッと検査をしたほうが良いですし、もしも感染している場合には早期発見と早期治療を行ったほうが、不妊症になるリスクを最小限に抑えることができます。

クラミジアの検査は、女性の場合には子宮頚管の分泌物を採取します。性行為などで感染した場合には、潜伏期間が1週間~3週間ほどあるので、その期間は自覚症状などはほとんど現れませんが、検査をすることは可能です。

感染したことが疑われる日から3日程度たっていれば検査が可能なので、潜伏期間の間ずっと不安を抱えながら過ごす必要はありません。

クラミジアの治療は、基本的には薬を服用します。服用期間は1週間程度なので、早く見つければ早く治療をして完治できますね。ただし、放置して感染が進行している場合だと、治療には時間がかかる場合があるので注意しましょう。

例えば、劇症骨盤腹膜炎や肝周辺炎などの症状が出ている場合には、薬の治療ではなく点滴治療を1週間ほど受けることになります。基本的に入院する必要はありませんが、ひどくなると痛みが強くなって日常生活でも不快な症状が多く出てくるので、早めの治療が必要です。

クラミジアの治療では、抗生物質を体内に入れて、確実にクラミジアトラコマティスを撃退したことを確認する必要があります。

少しでも残っていると再発する可能性があるので注意しましょう。1週間ほど薬を飲んで再検査をして完治と言われても、1ヶ月ぐらいした頃にもう一度検査を受け、陰性であることを確認するようにしましょう。