「低体温だけど妊娠したい!赤ちゃん授かれるの?」と心配のあなたへ。
低体温でも妊娠できますが、体温は高い方が良いのは間違いありません。
ここでは、低体温や冷え性で悩む女性の妊娠への影響や、体温の上げて懐妊しやすくなる方法を紹介します。
Contents
低体温ってなに?まずは定義から
「私、低体温なんだよね~」
自分からこう言う人の体温を聞くと、だいたいが35度後半ということが多いですよね。
中には、平熱が34度台のツワモノもいるようで、体温が33度以下になると意識や心拍に異常をきたし始めるとされる中、本気で生命の心配をしちゃうレベルです。
体温計でおなじみのオムロンによると、体温が36度未満(つまり35.9度より下)を低体温と呼んでいるそうです。
低体温について(オムロン女性のカラダ基礎知識)
そして、松山赤十字病院によると、深部体温(腸の温度)が35度以下になると低体温症(低体温とは違う)になり、その脂肪率は20~90%という恐ろしい状態に・・・。
松山赤十字病院
低体温(表面温度)だからといって低体温症(深部体温)になるわけではありませんが、カラダが危険状態に足を踏み入れそうな状況なことは心にとどめておきたいです。
ちなみに、医療機器メーカーのテルモによると、日本人の平均体温は36.6度~37.2度とされています。
知っておきたい体温の話(テルモ体温研究所)
たしかに、友達や知人の体温を聞いてみると分かりますが、36度中盤から37度との答えが多いんですよね。
さて、唐突ですが低体温でも妊娠はできます。実際に35度台で妊娠出産してる女性はたくさんいますから!
けれども、低体温だと妊娠しにくいことも確か。
低体温と妊娠の関連、今日からできる体温を上げる方法を順番に紹介します。
低体温だと妊娠しにくい理由
「低体温は妊娠できない」は間違い。
正しくは「平熱が高い人に比べて妊娠しにくい」です。
体温と妊娠率の関係が数値で分かる医療関連資料は見つけられませんでしたが、体温が低くなることで血流やホルモンに影響して、子宮や卵子に悪いことが分かっています。
- 血流が悪く、妊娠に適した状態の子宮を作りにくい
- 卵胞刺激ホルモンの分泌が少なくなり、卵胞が発育しにくく大きい卵子に育ちにくい
- 卵胞刺激ホルモンの減少は、生理不順にの原因になる
- 卵管が縮まって閉塞気味になり、精子が通れなかったり受精卵が子宮にたどり着けない
妊娠までの順番にすると、次のようになります。
精子が卵管を通れない
↓
卵子にたどり着いても、卵子が育っていなくて妊娠しにくい
↓
受精できても、受精卵が卵管を通れず子宮にたどり着きにくい
↓
子宮にたどり着いても、子宮が冷え冷えで着床できない
このように、体温が低いだけで妊娠への大きなハードルが4つも存在してしまうんですね。
体温が低いと必ずしもこうなるわけではありませんが、カラダが温かい方が妊娠に有利に働くのは事実。
そこで、平熱を36度台まで高くして妊娠しやすいカラダ作りができる簡単な方法を2つ紹介します。
低体温を解消しよう!日常でできるたった2つの心がけ
平熱を36度台へとアップさせる前に、私たちが普段どうやって熱を作っているのかおさらいしましょう。
私たちの体温は、糖分や脂肪をエネルギーに変える「代謝」によって作られます。
つまり、カロリーの消費によって体温を維持しているんですね。
代謝は、次の3つの方法で24時間絶え間なく行われています。
- 基礎代謝(60%)
- 身体活動(30%)
- 食事誘発性熱産生(10%)
この3つの代謝の総量、つまりカロリー消費量は、2つの心がけで増やすことができます。
それは、筋力アップと食事です。
心がけ1:筋肉を増やして基礎代謝UP
私たちが生きていくために必要なカロリー消費を「基礎代謝」と呼んでいます。
じっとしているだけでエネルギーが使われるのですが、なんと、1日に使うカロリーの60%も占めているんですよ。
筋肉が増えると基礎代謝もアップするのは有名ですし、その証拠にマッチョは体温が高いから寒いのに半袖で過ごしていますよね(笑)
つまり、体温が低い=筋肉量が少なく十分な体熱を作れていない状態なんです!
今日から早速、オーソドックスなところで、スクワット・腹筋・腕立てをライト感覚でいいのでスタートしましょう。
女性は筋肉がつきにくいので、メンズのようにムッキムキになりませんからご安心を(笑)
スクワットなら脚が引き締まって美脚に、腹筋はきゅっとしたくびれ作りに、腕立ては二の腕振袖の解消とバストアップになるので、プロポーションが良くなるメリットもあるんです。
なお、運動でもカラダが温まりますが汗が引くと元の体温に戻るので、筋肉を増やす方が平熱アップしやすいですよ。
心がけ2:カラダを中から温める食事を摂ろう
3つの代謝に「食事誘発性熱産生」があるように、私たちは食べると胃や腸などの内臓が元気に働き始めます。
食べ疲れという言葉があるのも納得ですよね。運動してカロリーを使うように、臓器が活動してカロリーを使っているんですから。
とはいえ、体熱を作るためにたくさん食べてねということではありません。
適度な量を食べるのはもちろん大事ですが、私がお伝えしたいのは「熱生産に役立つ栄養素を摂ろう!」であり「カラダを温める食事をしましょう」ということです。
知っておきたい体を温める2つの栄養素
体を温める食べ物と栄養素といえば、生姜のショウガオールや唐辛子のカプサイシンが有名ですが、熱生産にはもっと身近で摂取しやすいビタミンがあるんですよ。それは、ビタミンCとビタミンEです。
ビタミンCは、毛細血管の働きに関与して、血液を体の隅々まで運ぶサポートをします。冷え性改善にももってこいですね。
ビタミンCはフルーツに多いのですが、実は野菜の方が効率的に摂れるんです。
量を摂れて、値段的にもお手頃食材はパプリカとレモン。
そんなに多く食べられませんが、海苔にたっくさんビタミンCが含まれているのは意外です。
食材名 | 含有量(100g中) |
パプリカ | 150mg |
レモン | 100mg |
海苔 | 210mg |
推奨摂取量:1日に100mg(厚生労働省発行「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」による)
ビタミンEは、血行を良くする働きがあります。
美味しく食べるなら、海産物のいくら・すじこ・あんきもに多いけど、高価でなかなか食べられませんよね。
そこで、アーモンドがオススメ。小腹がすいたときのおやつにもなっていいですよね。
食材名 | 含有量(100g中) |
いくら | 9.1mg |
すじこ | 10.6mg |
あんきも | 13.8 |
アーモンド | 29.4 |
推奨摂取量:1日に6mg(厚生労働省発行「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」による)
色で見極める体温を作る食べ物
突然ですが、きゅうりは体を冷やすといわれてますよね。
このように、体を冷やす食べ物があり、その逆に温める食べ物もあります。
冷やす食べ物の代名詞は夏野菜と南国食材。夏が旬の食材は体温ダウンに働きがちなので注意しましょうね。
逆に、根菜類などは体を温めてくれます。
これらの食材は色で見分けることができ、暖かい色(赤・黄・オレンジ)の食べ物はカラダを温め、冷たい色(白・緑)は逆に冷やすので参考にどうぞ。
まとめ:低体温でも妊娠できるが高い方が良い!
低体温だからといって、妊娠できないワケではありません。あくまでも「妊娠しにくい」だけです。
とはいえ、平熱35度台で妊娠できてる人はたくさんいるので、低体温でいることにストレスを感じてはいけませんよ(ストレスは不妊の原因になります)。
カラダが温かくなると血流も良くなり、妊娠してからの胎児の成長にもプラスに働きますから、日常でできる筋トレやあったか食事を取り入れて、気楽に体質改善していきましょうね♪