子宮内膜の厚さは、妊娠(着床)の成否を左右します。
妊娠に必要な子宮内膜の厚さは10mm以上が理想で15mmあるとさらに着床率アップしますが、0.8mm以下の薄さだと受精卵が着床しにくく妊娠力がガクンと落ちます。
天文学的な奇跡の確率で受精した精子と卵子をしっかりキャッチできるように、ふっくら厚い子宮内膜に育てましょう。
Contents
子宮内膜が厚くなるメカニズム
子宮内膜は生理後は誰しもが1mm程度の薄い状態です。
それが排卵前に分泌される女性ホルモンで子宮内膜の増殖を促進するエストロゲンの影響で徐々に厚くなって0.8mmくらいになり、排卵後に分泌される子宮内膜をさらに厚くする働きがあるプロゲステロンの効果で厚みが増して10~15mmくらいでピークを向かえます。
このことから子宮内膜の厚さと女性ホルモンの分泌は深い関係があるといえますよね。
そして子宮内膜を厚くするには、子宮内の血流が良いこともとても大切。
血流は酸素や栄養、女性ホルモンを子宮に運んでいるからです。
血流が良ければ分泌された女性ホルモンを子宮にしっかり届けることができるので、子宮内膜を厚くしてくれます!
今日からやろう!子宮内膜を厚くする方法
子宮内膜が厚くなるメカニズムから分かる子宮内膜を厚くする方法は、「女性ホルモンの分泌を良くする」、「血流を良くする」この2つになりますよ。
日常生活でできる改善方法を5つの項目で具体的に紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
睡眠をしっかりとる
女性ホルモンは脳から出される性腺刺激ホルモンで作られます。
女性ホルモンを正常に作るには睡眠を最低でも1日5~8時間しっかりとって、脳を休めることが必要。
きちんと休んだ脳は疲れ知らずで、ちゃんとホルモンを作ってくれますよ。
また、睡眠不足の状態が続くと血管が縮んで血流が悪くなりますが、しっかり睡眠をとることで血管が膨張して血流がスムーズに。
骨盤を動かす運動を中心に適度な運動をする
ストレッチや自転車こぎなど卵巣のある骨盤周りを動かす運動がとても効果的!
手軽に始めることができるウォーキングもおすすめ。
卵巣の周りの筋肉を動かしてほぐすことで子宮への血流も良くなります。
また、運動は体内の女性ホルモンの調節を助けてくれるので、ホルモンバランスも良くなりますよ。
太ももの内側のリンパをほぐすことで、むくみや冷えを改善して血流が良くなり女性ホルモンの分泌も良好に。
体を温める
体が冷えると血流が悪くなるので、ホルモンの分泌にも悪影響が。
夏でもお風呂はシャワーだけで済ませないで、湯船に浸かって体を温めましょう。
体に負担をかけない38~40℃のぬるま湯に半身浴でゆっくりリラックスするのがいいですよ。
寒い時期は子宮や卵巣を冷やさないように、お腹やお尻を暖かい腹巻やスパッツで温めましょう。
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栄養バランスの良い食事をとる
偏った栄養では血流が悪くなったり、栄養不足で子宮内膜をふかふかにすることはできません。
バランスの良い食事を心がけましょう。
ここでは特に女性ホルモンや血流改善に良い栄養素や食品も紹介します。
エストロゲンの不足を補い血流を良くするイソフラボンを多く含む豆乳、豆腐、納豆などの大豆製品や、ホルモンの分泌やバランスを調節、プロゲステロンを作り出し血流を良くするビタミンEを多く含むアーモンド、かぼちゃ、うなぎなどの食品はとてもおすすめ。
また、造血作用のある葉酸を摂ると子宮内の血流が良くなって子宮内膜の強化に効果が期待できます。
それと同時に着床してからの受精卵の正常な細胞分裂を促進したり、赤ちゃんの先天性の神経障害のリスクを減らせるので、妊娠前にもぜひ摂って欲しい栄養素です。
レバー、うなぎ、緑黄色野菜に多く含まれますが、食品からの吸収率があまり良くないのでサプリメントで補うのもいいですね♪
ストレスをためない
ストレスを溜め込みすぎると自律神経が乱れてホルモンバランスも乱れてしまいます。
この自律神経は血液の循環の調節する働きがあるので血行も悪くなってしまうんです。
ストレス予防に心をリラックスさせるゆったりした時間を作ることが効果的。
その時間に精神安定効果があり、栄養豊富なハーブティーやたんぽぽ茶を飲むと、リラックスできるし必要な栄養も補えるのでおすすめですよ。
子宮内膜が薄いとどうなの?
子宮内膜が薄いと、せっかく精子と卵子が受精しても受精卵が子宮内膜に着床することができない、または着床できても受精卵が成長できないので妊娠が成立する確率が低くなってしまいます。
その原因の1つが黄体機能不全といって、排卵前のエストロゲンと排卵後のプロゲステロンの分泌が少なかったり機能に異常があるので、子宮内膜が厚くならず薄いままだったり厚さが足りない状態です。
また冷え性で血流が悪いと子宮に酸素や栄養、女性ホルモンが届かないのでふかふか内膜を作ることはできません。
だから子宮内膜を厚くするためには、これらの原因を改善して「女性ホルモンの分泌を良くする」、「血流を良くする」ことが必要なんです。
ここ
毎日の積み重ねが大切
生活改善で効果を実感するためには、最低でも2~3ヶ月はかかると思っておくと気持ちに余裕が出てきますよ。
黄体機能不全や冷えを改善して妊娠することができたという話はネットの口コミでもたくさんあるし、実際に私も黄体機能不全といわれましたが生活改善やホルモン治療で妊娠することができました。
子宮内膜が薄い人が子宮内膜を厚くして妊娠することは決して難しいことではないですからね。
続けていくうちに顔色が良くなった、体がポカポカになった、基礎体温が安定したなど効果が出てくるはず!
毎日のちょっとしたことをコツコツ積み重ねてふかふか内膜を作りましょう!