~排卵検査薬の陽性反応が怪しい※陽性になった・高温期こない~
「陽性が陰性に変わった」「陽性反応だけど高温期が来ない」という排卵検査薬の悩みは深刻。
妊娠しやすいタイミングを待っているのに、反応がおかしいのではベストな時期を逃してしまいますよね。
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陽性反応のあとで陰性反応がでたんですけど?
1度は陽性反応が出たのに次に排卵検査薬を使った時に陰性になってしまうと「あれ?あの1度だけの陽性反応は何だったの?」と不安になってしまいますよね。
不安解消のために、まずは排卵検査薬のしくみについて知りましょう。
排卵検査薬は、排卵が起こる前兆の黄体形成ホルモン(LH)が大量に分泌された状態であるLHサージに反応して陽性反応になります。
このLHサージが起こってから24~48時間以内に排卵になりますよ。
LHサージは14時間かけて徐々に上昇していき、LHサージの濃度がピークに達すると、その状態が14時間続きます。
LHサージのピークを過ぎた後、20時間かけて徐々に下降していきます。
ここまでの時間が48時間。排卵がLHサージが起こってから24時間以降に起こることから、LHサージのピークの後半からピーク後の下降中に排卵が起こることが分かりますよね。
そこでパターン別にいくつかあげて不安の原因を解消していきます。
1日の間に陽性から陰性に変わった
例えば午前中に使用して陽性だったのに、寝る前に使用したら陰性に変わっていた場合。
考えられるのは午前中の陽性後すぐに排卵がおこったということです。
そうすると夜の使用時にはもうすでに排卵しているので、尿中のLHサージの反応がなくなったということになりますね。
初めての陽性反応の翌日には陰性に変わった
検査を始めたのが排卵日の前日だった場合、いきなり陽性反応が出た翌日には陰性になることも。
検査後の1日の間に排卵が起こり、尿中のLHサージの反応がなくなったことになります。
これは検査開始の時期が遅くなったため、1度だけしか排卵検査薬に反応しなかったということですね。
濃い陽性反応から薄い陽性反応になった
LHサージのピークの始まりが一番濃い陽性反応を示します。
薄い陽性になったということは、ちょうどピークの後半、あるいは下降中ということですね。
つまりそれは排卵の直前、もしくは直後ということが考えられます。
だからまだ検査薬がLHサージを感知しているので、薄くは反応が起こる場合があるんですよ。
陽性反応の後ですぐタイミングをとっておけばベストですよね。
でも、「陰性になってからのタイミングは妊娠できない?」という疑問も残ります。
いえいえ、陰性反応が出てもすぐにタイミングをとれば精子と卵子の受精に間に合う可能性も十分にありますよ。
というのも、精子は射精して6時間前後は受精能力がなく、卵子の受精可能な時間は排卵後6時間くらいといわれています。
これだけを絶対だと思うと排卵後のタイミングでは、受精可能な精子がいないので妊娠はできませんよね。
でも、これはあくまでも目安。
卵子の寿命は24時間くらいといわれていますから、排卵後6時間以降に受精可能になった精子と受精できる可能性は十分あるんです。
ただし、排卵後6時間を過ぎると受精能力はどんどん落ちていきますから確率的には低くはなるということなんです。
薄い陽性反応が続き、濃くならない
黄体の機能が弱くなって、きちんと正常に黄体ホルモンが分泌されない状態の黄体機能不全の疑いがあります。
排卵されている場合と排卵されていない場合があります。
また排卵検査薬の性能が著しく悪いものだと、薄い陽性反応が続くことも。
海外製の安価のものを使用する時におこる可能性がありますね。
排卵しづらく卵巣に卵胞がいっぱいできてまう多嚢胞性卵巣や、卵胞が破裂せず排卵できずに黄体化してしまう黄体未破裂卵胞という病気が隠れている場合もまれにありますので注意が必要です。
誤反応をおこした
排卵間近じゃないのに検査薬が陽性反応を示してしまう場合があります。
不妊治療をして薬物療法をしている場合、すでに妊娠している場合、化学流産や初期流産の場合などはLHの濃度が濃いので陽性反応になることが。
そして、LHは排卵前でなくても微量には分泌されているので個人差があり、排卵前でなくても感知されてしまうことまれにあります。
また、検査前に必要以上に大量に水分をとってしまうと、LHサージの反応が弱くなり陰性になってしまうこともあります。
陽性の後で体温が下がって高温期にならない
陽性反応の後できちんと排卵があれば、基礎体温が高温期になるのが普通です。
それなのに陽性反応が出たのに基礎体温が上がらないと「どうして?」と不安になってしまいますよね。
考えられる原因は無排卵月経です。
無排卵月経とは、生理はあるのにきちんと排卵されていない状態です。
排卵日が近づくとLHサージは起こるんだけど、病気、無理なダイエット、不規則な生活、強いストレス、疲労などが原因で排卵がおきないんです。
黄体機能不全も原因の一つに含まれます。
排卵後に高温期にならないようなら病院に行って医師に相談しましょう。
無排卵の原因となっているものを特定し、治療、改善する必要がありますよ。
排卵検査薬は基礎体温と併用しよう
排卵検査薬は排卵を予測できるもので、排卵したことを確かめることができるものではありません。
だから排卵検査薬の使用だけでは確実に排卵したかどうかまでは確認できないんです。
なので排卵日の予測、排卵の有無を知るためには基礎体温をつけて排卵検査薬と基礎体温の両方を併用することで、より確実なものになりますからね。
また精度を上げるためにも、薄い陽性反応が出始めたら1日2~3回の排卵検査薬の使用をオススメします!