排卵検査薬を初めて使う女性へ※使い方や妊娠しやすいタイミング

排卵日の予測が立てやすくなる排卵検査薬は、妊娠のチャンスを逃さずに妊娠確率をグンとアップさせる、授かりたいカップルの神器ともいえるアイテムです。

ここでは、初めて排卵検査薬を使う女性のために、使い方や妊娠しやすいタイミングの取り方もバッチリ紹介しますね。

なぜ排卵するか分かるの?排卵検査薬の仕組み

「排卵検査薬」と聞くと漠然と排卵日を予測できるものって思いますよね。
でも、なんで排卵日を予測できるか分からなくないですか?ここでは排卵検査薬の仕組みについて説明します。

ホルモン分泌を感知して排卵が分かるんです

まず卵巣から卵子が飛び出すことが排卵ですが、この卵子と精子が受精して受精卵となり子宮内膜に着床して妊娠が成立しますよね。

排卵する前には女性の体に様々な変化が起きます。排卵検査薬を使うことで分かる排卵前の変化がLHサージが起こったかどうかです。

このLHサージとは排卵が起こる前兆のようなもので、黄体形成ホルモン(LH)が大量に分泌された状態のことなんです。
「じゃあ黄体形成ホルモンって何?」と疑問に思いますよね。

黄体形成ホルモン(LH)は妊娠の準備に大切なもの!

まずよく耳にする黄体ホルモンは排卵後くらいから卵巣で作られるホルモンで、基礎体温の高温期維持、子宮内膜を厚くするなど妊娠するための環境を整えてくれますが、黄体形成ホルモンはこの黄体ホルモンの分泌を促してくれる作用があります。

つまり妊娠準備の第一段階ってとこです。

排卵前は妊娠するためのホルモンバランスの変化により大量の黄体形成ホルモン(LH)が放出されるので、排卵検査薬がそのLHに反応してもうすぐ排卵時期かどうかを教えてくれるってわけなんです。

妊娠がグッと近づく排卵検査薬の使い方~

排卵時期を教えてくれる排卵検査薬を、無駄に使わないためにも使い方や使うタイミングをしっかり把握しておきたいですよね。

陽性反応がでると排卵までの時間が分かる

まず妊娠確率が高めなのは、排卵日の3日くらい前から排卵日当日までの間です。

排卵検査薬は尿をかけることで尿中のLH(黄体形成ホルモン)の濃度に反応して変化します。
微量であれば反応は起こりません。一般的なものであれば、30~40mlU/mlの濃度で陽性になります。

排卵検査薬を使って反応後、どのくらいで排卵がおこるかというと、個人差はありますが24~48時間の間とされています。
つまり、反応があってから2日以内には排卵が起こるということです。

次は、使うタイミングについて説明しますね。

排卵検査薬を使うタイミングと回数

排卵検査薬は、排卵予定日の3日ほど前から、1日に1~2回使います。
排卵予定日は生理周期によって月経開始からの日にちが変わるので、人それぞれ。

ここでは、周期が規則的or不規則の2つにわけて紹介していきます。

生理周期が規則的な人

排卵日を特定しやすいと思うのでタイミングを合わせやすいです。
例えば28日型の人だと生理が来てから14日前後が排卵日と推定できますね。

排卵予定日の3日前くらいから毎日使うのがベストですから、生理が始まってからで数えると10日後くらいから毎日使います。
心配であれば1・2日早く(生理開始から8~9日目)から使用してもかまいません。

生理周期が不規則な人

排卵日を予測しずらいので、過去の最短の周期で仮定してタイミングを合わせていきます。

例えば、最短が24日であれば、生理が来てから12日前後が排卵日と予測し、排卵予定日の3日前くらいから毎日使用して変化を観察しましょう。
生理が始まってからで数えると8日後くらいからですね。

排卵が遅れるとなかなか陽性反応が見られませんが、陽性反応が出るまできちんと毎日使用しましょう。

1日に2回使うと排卵した時間が確定しやすい!

1日1回を目安に反応がうっすらでも出てきたら1日2回検査すると確実性が出てきます。

排卵の兆候を見逃さない検査の回数は、生理周期が規則的な人は5~10回、生理周期が不規則な人では3~20回くらいですね。

使う時間帯は、朝起きてすぐはやめておきましょう。
LHは体が眠っている間は特に大量に放出されるので、実際より強く陽性反応が出る場合があるからです。
2回目の尿か正午前後、夜寝る前が反応を見逃さず確認しやすいです。

使う本数は月間期間中で、トータル10~20回くらいと考えておきましょう。
検査薬は最低でも20本は必要ですよ。

性能重視であれば日本製、コストが気になるのであれば海外製の安価なものをまとめて大量に買っておくのもいいですね。

妊娠しやすいタイミングはココだ!

「じゃあ陽性反応が出てから、いつタイミング(性行)をとれば妊娠する確率が高いの?」と、気になりますよね。

ここでは、妊娠しやすいベストなタイミングをお教えしながら、その理由をLHサージと精子と卵子の関係性から解説しますね!

妊娠しやすいのは排卵直後だけど仲良しはその前に

排卵がなければ妊娠できませんが、排卵と同時に卵子は衰えていきます。
そのため、排卵直後が一番妊娠しやすいのですが、タイミングを取るのはピーク前、つまりまだ薄い陽性反応が出ているときがベスト。

その理由は、精子と卵子の寿命にあるんですね。

精子と卵子の寿命で分かるベストなタイミング

陽性反応がピークになる前に性行するのが妊娠しやすい理由は、精子と卵子の寿命を知るととても納得できるんです。

精子の寿命は、長くて1週間もつものもありますが、ほとんどは3~4日です。
しかも、受精できるようになるのは射精から5~6時間後で、妊娠できる運動(卵子の殻を破るチカラのある動き)ができるのは36時間(1日半)程度とされています。

一方、卵子の寿命は24時間(1日)ですが受精可能な時間は排卵後6時間くらいといわれています。
ここだけで考えると、排卵の6時間前が良いことになります。

しかし、排卵検査薬では、排卵する時間をピンポイントで確定できませんから、排卵6時間前を狙ってタイミングを取るのはまず無理。
しかも、ピーク=即排卵ではない落とし穴も待ち構えています。

そこで、LHサージと排卵の関係を知ると、本当にベストなタイミングが分かるんですよ。

LHサージで排卵のタイミングが分かる!

LHサージが始まってから排卵検査薬で反応が無くなるまでの48時間に、LHサージの変化とともに卵子がどうなっているか見てみましょう。

LHサージ上昇

排卵検査薬に薄く反応します。
LHサージは14時間かけて徐々に上昇していきます。
上昇が始まっている状態なので、まだ排卵はしていません。

LHサージのピーク

LHサージの濃度がピークに達すると排卵します。
この状態は、14時間続きますが、排卵するのはピークに到達してから10~12時間後です。

LHサージ下降

LHサージのピークを過ぎて徐々に下降していきます。
この間にはほぼ排卵が起こるとされています。

ピークを待つのがオススメできない理由

このことから、LHサージ下降20時間の間、つまりピークを確認してからタイミングをとってしまうと、まだ精子が受精能力を持っていない状態で排卵してしまってるので、精子が受精できる状態になった時に卵子の受精可能時間を過ぎてしまうかもしれません。

1時間ごとに排卵検査薬使って、「今、ピークが来たから、すぐタイミング取ろうよっ!!」というのが理想ですが、現実的ではありませんよね。

ですから、妊娠率をmaxにしてタイミングをとるなら、LHサージ上昇中の14時間(薄い線が出る期間)がいいですよ。

ピーク到達してから排卵までの10~12時間に、精子が受精能力を持つ6時間を足した16~18時間前が、妊娠のゴールデンタイムといえるんです。

妊娠率が高いのはピーク前。その理由と専門家の見解

「妊娠率が高いのは排卵真近のLHサージピークじゃないの?」と思うかもしれませんが、ピーク前なら確実に受精能力がある精子が排卵する卵子を待っている状態を作れます。

上昇中であればまだ排卵していないので、その間に精子が受精能力を持った状態になって活動することができますよね。精子の寿命は48時間ありますし。

不妊治療にも携わる生殖医療専門医の松林秀彦先生は、排卵日の2日前の妊娠確率が最も高いとし、排卵日の前日と前々日のタイミングが排卵日よりも4倍妊娠する可能性が高いと公表しています。

これは論文の検査データからそのタイミングで妊娠した場合、着床してからの妊娠継続率が高くなっているからという根拠に基づいているからなんです。

だからピークよりもピーク前なんです。しかも個人差もあるので、LHサージが始まってから無くなるまでは妊娠の可能性は十分あるということですからね。

排卵検査薬を上手に活用しよう!~

排卵日を特定して、いつ排卵が起こっているのか時間単位で把握することは、できるだけ早く妊娠を望むあなたにすごく重要なことですよね。

検査薬でうっすらでも陽性反応が出たらできるだけ早くタイミングをとりましょう。
そのあたりから1日2回の検査をすれば、より正確な排卵の時間帯を特定できます。

さらに併用して基礎体温をつければ、排卵検査薬の結果に確実性が出ますしね。

お仕事の都合などでなかなか難しい時もあるかもしれませんが、できるだけ排卵検査薬を上手に活用して、妊娠の確率をグッと高めましょう!


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