亜鉛での不妊治療は男性だけ?いえいえ違います。
亜鉛は、妊娠のためには女性も摂取しておくべきミネラル。
では、どのように女性の体内で妊娠体質作りをしてくれているのでしょうか。
よく知られていない亜鉛と女性と妊娠の関係を解説していきます。
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必須ミネラル亜鉛の妊娠効果
亜鉛は、体内でたんぱく質を作り出し、骨を形成して体の土台作りをしてくれるので体に欠かせない必須ミネラルです。
しかしながら体内で作られないので、補給方法は、食事やサプリメントからの摂取のみ。
亜鉛の1日の推奨量は女性で8mg、妊婦さんで10~11mgですが、女性の実際の摂取量はたった6.5mgのみと報告されています(2015年厚生労働省)。
亜鉛の働きは女性ホルモン分泌正常化
亜鉛が妊娠とどのような関係があるのかというと、女性ホルモン作り、そしてその分泌に必要なんです。
つまり、きちんと女性ホルモンが作られ分泌されれば、生理周期、基礎体温が安定し生理不順改善にもつながります。
また体の酸化を防ぐ働きもあるので、免疫力のアップや卵巣機能の低下防止、卵子の老化を予防する効果もありますよ。
卵子は質が良いほど受精、着床しやすく妊娠の確率がアップしますからね。
また妊娠後も胎児の成長や、中枢神経の発達に必要な大切な栄養素です。
亜鉛はどれくらい摂れば妊娠体質になれるの?
亜鉛は1日の摂取量の目安が決まっています。摂取量が少なくても、または多すぎても体に悪影響が出てしまいます。
成人女性の1日の摂取量の目安は8~11㎎、上限35㎎までとなっています。
亜鉛不足になると、肌荒れ、傷の回復が遅い、貧血気味、疲れやすい、味覚障害、生理不順などの症状が現れますよ。
発表!亜鉛を多く含む食べ物
亜鉛を多く食物としては、日常の食事で摂取しやすいのが、牡蠣、豚レバー、牛肉、、卵黄です。
100gあたりの含有量は牡蠣13.2㎎、豚レバー6.9㎎、牛肉4.9㎎、卵黄4.2㎎となっています。
食品名 | 含有量 |
牡蠣 | 13.2g |
豚レバー | 6.9mg |
牛肉 | 4.9mg |
卵黄 | 4.2mg |
※可食部100gあたり
この他にも肉類やレバーに多く含まれるので、妊活中はカロリーばかり気にせず、とにかく栄養バランスを考えた食事を心がけましょう。
脂肪分が少ない赤身肉を選ぶ、調理法は蒸す、茹でるなど油を使わない工夫をすれば高カロリーにはなりませんよ。
亜鉛の吸収力を上げて効率的に摂取しよう
実は、亜鉛はもともと栄養の吸収率があまり良くないんですが、その吸収を助けてくれる成分と、妨げてしまう成分があります。
吸収が良くなる成分は、梅干に含まれるクエン酸や、果物に多く含まれるビタミンCです。
吸収が悪くなる成分は、インスタント食品やスナック菓子に含まれるフィチン酸とポリリン酸。コーヒー、紅茶、緑茶に含まれるタンニン。食物繊維やカルシウムの過剰摂取も吸収率を下げます。
サプリメントでの補足も手軽にできますが、サプリメントによる必要以上の大量過剰摂取を続けると、急性中毒や免疫力低下などの副作用が出る可能性があるので注意が必要です。
しかしながら、これはサプリメントによるもので食べ物から摂る場合は過剰摂取になることはまずありませんのでご安心を。
実はバストアップにも効果的なんです
亜鉛は、妊娠効果だけではなく、バストアップにも効き目があるんですよ!
妊活しながらバストアップまでできたら一石二鳥で嬉しいですよね。
どうして亜鉛でバストアップできるの?
これは女性ホルモンの分泌が大きく関係しています。女性ホルモンは細胞を活発にする働きがあり、きちんと分泌され細胞に届くことで成長することができます。
バストアップには乳腺の組織の働きが大切ですが、女性ホルモンの分泌が促進されることで乳腺の組織の周りに脂肪がつき、ふっくらした張りのあるバストになっていくんです。
実際に、バストアップサプリの成分表を見ると、ちゃんと「亜鉛」って書いてありますからっ。
それだけでなく、亜鉛には美肌効果など美容的な面でも優れた効果を発揮してくれますよ。
亜鉛を摂取することによる女性ホルモンの分泌の促進は、妊娠体質作り=女子力アップに繋がるってワケなんです。
亜鉛の摂取量を守って妊活を!
亜鉛は摂りすぎに注意して補給しましょう。
サプリメントで補給する場合は配合量をしっかり確認し、1日の摂取量を越えないようにすることが大切ですよ。
女性ホルモンの分泌を促進してくれる亜鉛には、精神を安定させてリラックスする効果もあるのでストレス対策にも有効です。
男性の摂取は精力増強の効果があるので、夫婦で亜鉛を摂取して少しでも妊娠の可能性をアップさせる努力をしてみてるのも良い結果を期待できるかもしれないですよね。