カウフマン療法で妊娠できる卵巣づくり

カウフマン療法は、早期閉経の治療方法として有名。1993年に、ドイツのカウフマン医師によって発表されました。あまりなじみのない治療法なので、医師から「カウフマン療法」を提示されても「なにそれ?」となりがち。

知識がなくては内容の把握が難しく、治療に向き合うことができませんから、このページできっちりと紹介しますね。

カウフマン療法について

カウフマン療法は早期閉経や無排卵を治療します。これは連続周期的に外因性のエストロゲンやプロゲステロンなどを注射することで下垂体の働きを抑制することから始まります。

エストロゲンやプロゲステロンを外因性で注射して投与すると、体内では下垂体がエストロゲンやプロゲステロン値がすでに十分であると判断し、分泌を抑制します。この体内の正常な働きを押さえつけられる状態をネガティブフィードバックと呼びます。つまりマイナスの効果を意味しますね。

この状態がずっと続くと下垂体が働きを抑制されて、働きを強く押さえつけられているような状態になります。その後、急にエストロゲンやプロゲステロンなどの投与をやめ、注射をやめると、ネガティブフィードバックが一気に解消されます。

これにより、それまで押さえつけられていた下垂体の働きが、まるで体重がダイエット後にリバウンドするように以前よりも活性化される、リバウンド現象が起こることがあるのです。

必ずしもこのリバウンド現象が起こるわけではありませんが、下垂体の働きが弱まったりすることでホルモンバランスが崩れ、早期閉経や無排卵などの原因となっています。これを治療する為には、ホルモンを分泌している下垂体を刺激することが重要で、極めて有効だとされています。

カウフマン療法は、多くの人が早期閉経後の下垂体が再び働き始めて月経を取り戻したり、無排卵月経に悩んでいた人も下垂体の働きが正常化して正常な排卵月経を取り戻している方法です。合わせて、不妊の原因が早期閉経や無排卵にある場合にもこのリバウンド現象を活用した治療方法、カウフマン療法が有効であるとされています。

今のところすぐの妊娠を希望していない人が無排卵の治療を受ける場合に多く用いられるカウフマン療法ですが、気になるのは効果の割合や費用でしょう。次は、これらについて紹介していきます。

カウフマン療法の効果は?

カウフマン療法による効果はとても高く、無排卵の治療に対しては高い確率で効果を発揮している治療方法としてオーソドックスな方法です。

カウフマン療法では、体温の低温期にエストロゲンを、高温期にプロゲステロンを体内に補うことで、体内でのこれら女性ホルモンの分泌を抑制する方法です。

すると、体内では正常値には至らないとしても、多少なりとも分泌されていたエストロゲンやプロゲステロンなどが、「すでに十分」と判断されて分泌が抑制されます。エストロゲンなど女性ホルモンの分泌が抑制されることは、下垂体に指令を出す視床下部の働きを抑制することにつながります。すると、働いていないのに働きを留められている状態が続きますね。

その後、このカウフマン療法を急にやめると、それまで働きを抑制されていた視床下部・下垂体の働きが許されるので、パワフルに働きそれまで働きが芳しくなかった下垂体・視床下部の働きが正常に回復するという効果が期待できるのです。

体が正常な月経周期を覚えるとも言われますね。無排卵月経は下垂体などの働きが十分でなく、ホルモン分泌が正常でない為に起こっている可能性が高いので、働きが正常化すると無排卵月経の治療につながります。

しかしカウフマン療法では血栓症などの副作用をまれに引き起こすことがあります。血栓ができる場所によってはしびれなどの症状があるので、このような症状が確認された場合は、直ちに治療を中断し、血栓症の治療を行いましょう。

さらに、カウフマン療法を用いると太るともいわれますが、これは女性ホルモンを投与することによって、体が丸みを帯びた形に近づく為です。正常に治療が効果を発揮している証拠でもありますし、体重が大幅に増大するわけではありませんから安心しましょう。